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体力が落ちても自分らしく!不安になったら地域包括支援センターへ

知り合いの方が施設に入ってるとか、在宅介護してるという話は聞くけれど。いざ自分や身近な人に介護が必要になった時、どうしたらいいか困りますよね。そんな時に最初に相談するオススメの場所「地域包括支援センター」があります。

目次

介護保険制度の「自立支援」でサポートを

 

今回は色々な可能性を導いてくれる「地域包括支援センター」のお話です。その前に、介護保険制度について少しだけ。

高齢者が増大する現実

高齢化社会だという事は知っていましたが、これほどまで多いのか!と驚いた数字があります。以下は厚生労働省のホームページより。

団塊の世代(約800万人)が75歳以上となる2025年(平成37年 )以降は、国民の医療や介護の需要が、さらに増加することが見込まれています。

このため、厚生労働省においては、2025年(平成37年)を目途に、高齢者の尊厳の保持と 自立生活の支援の目的のもとで、可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを 人生の最期まで続けることができるよう、地域包括的な支援・サービス提供体制(地域 包括ケアシステム)の構築を推進しています。

引用:厚生労働省

介護保険制度には段階がある

労働厚生労働省でも「地域の包括的な支援」をすすめていますね。なるほどと思いました。というのも、以前の私は介護について無知だったのです。

老後→介護→在宅で寝たきりというイメージ。ところが実際に介護事務所で働いてみると、介護保険制度には色々な段階があることを知りました。

事故や病気で、突然に寝たきりになる方もいらっしゃいますが、徐々に体力が衰えて生活に支障が出る場合もありますよね。その場合は介護ではなく「自立支援」制度から利用できます。(利用可能な状態かを見極めた認定後)

自分らしい日常生活を送るための「自立支援」

というのも、他人事ではないなと思う事がありました。身近な老夫婦人が、だんだんと動かなくなってしまったのです。カーテンも開けず1日中テレビを見るだけの暮らし方。

今まで出来ていたことが出来なくなり、暗い気持ちになってしまう。やる気を失い、出来ることもしなくなってしまい、ふさぎ込んでいくという悪循環です。

 

そんな時、声を掛け合って支えていける環境ならば問題ないのですが・・・老夫婦2人です。この状態の場合、動こうと思えば動けるのですよ。気持ちがあれば。数分散歩をするだけでも季節の移り変わりに感動出来るのに、何とも暗い生き方になってしまいました。

そんな場合は「自立支援」制度。何かをしていて、楽しい!嬉しい!食事がおいしい!そうした日常を後押ししてくれる制度です。認定が降りれば介護保険内で利用出来ます。

 

例えばこんなことが出来ます

  • ヘルパーさんに来てもらい一緒に家事をする
  • ヘルパーさんと一緒にお買い物
  • ヘルパーさんと一緒にペットのお世話

これらを受けるのには認定が必要なのですが、それには、どこに相談すればいいの?と迷ったら、「地域包括支援センター」がおすすめです。

知らない道を教えてくれる「地域包括支援センター」

先ほどの老夫婦の相談も、まずは「地域包括支援センター」でした。家からすぐ近くでサービスを受けられるようにいくつか候補を出してもらい、相性の良い場所を選ぶことが出来たのです。

その後、ふさぎこんでいた夫婦は、なんと自ら身支度をしてヘルパーさんを待つようになり、かなり明るくなったんですよ。

施設を探す手助けもしてくれる

他の目的で利用したこともあります。先日は身内の施設相談をしに「地域包括支援センター」へ行ってきました。

施設といっても、利用する人の状態によって探す内容が違ってきますよね。リハビリを強くしたいのか、救急処置を求めているのか、最後まで看取ってくれるのか。それらを個人で探すのはとても大変なこと。

 

はじめはインターネットで探していましたが、どこも良いイメージでしか書きませんから本当のことは分かりません。実際に下見して、清潔なのか職員の態度はどうなのかなどを肌で感じなければ決断つきません。

そこで、いくつか候補を教えてくれたり、無料で相談に乗ってくれる専門機関を教えてくれたのです。そちらとやりとりして下見をして来ました。知らない情報を引き出してくれる事、本当に助かります。

さいごに

人生折り返して、だんだんと身体の変化を感じたときに将来を思うことがあります。身近な人に迷惑をかけたくない。家に居たいけれど、早めに施設を探すしかないのかな・・・など。

ささいな不安を感じたら、まずは地域にある「地域包括支援センター」がとても心強い。色々な角度で情報を提供してくれますよ。解決してくれるのではなく、色々な方向性を導いてくれる場所です。

「自立支援」制度の良さは人との自然な関わり

また、「自立支援」制度の良さは、お手伝い的な要素よりも他人と関わる事で刺激になること。週に数回の支援を受ける=定期的にする事で、楽しみになったり安心したり。精神的な部分が楽になると、身体の動かし方も違ってくると思うのです。

例えば、遠く離れて暮らしているご両親に。心配だからといきなり施設に入ってもらう前に、週に数回でもヘルパーさんに様子を見てもらうのも良いんじゃないかと思いますよ。

 

この「自立支援」の段階から、ケアマネジャーという専門知識を持った人を付けることが出来ます。その人に合った介護を提案してくれますよ。

人間の身体は少しずつ衰えていくものだけど、心さえ見失わなければ自分らしい暮らしが出来るように思います。地域包括支援センターは身体が不自由でなくとも利用できます。色々な催し物もしていますから、どんなところだろう?と顔を出すのも良いですよ。

▼制度などを詳しくご覧になりたい方はこちらへ

厚生労働省|福祉・介護

 

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この記事を書いた人

大人世代の「おとなん」です。人生後半からは楽しく身軽に暮らしたい。自分に合った生き方を模索しています。愛犬とのんびり過ごす時間が至福の時間です。

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