茶漬け屋さんで可愛らしい和柄の茶筒に出会いました。和紙の手触りも柔らかく、色合いも優しくて心が和みます。調べてみたら日本の良さに注目した、素晴らしい図案を作る会社でした。
時代を超えて愛される図案と素材
今回は「日本の文化や精神性を、日常生活の中に取り入れてゆくきっかけを作る」ことを出発点とした東京の雑貨メーカー「星燈社」のご紹介です。
きっかけは、お茶漬け屋さんの可愛らしい茶筒。
可愛らしいほっとする図柄でしょう?まず、この和柄と色に惹かれました。子供の頃を思い出すような懐かしい感じ。
和紙貼り茶筒で調べてみたら、なんと同じ柄をすぐに発見!星燈社(せいとうしゃ)という会社が製造したものでした。
この茶筒にはお店側で工夫してありました。蓋の上に貼ってあるお手製の絵がまた可愛いですね。店員さんが描いて貼ったのでしょう。
画像左側のおにぎり絵の筒は「海苔」、右側の魚絵の筒は「かつお節」が入っています。ぐるりとワイヤーを巻いてトングを付けているのもなるほど!と思いました。少しの手間で使いやすくなるものですね。
沢山の人の手に触れたのか、手触りは柔らかくなっていていい感じです。
星燈社の茶筒
上画像のような茶筒のデザインもあるけれど、贈答品になると高級感たっぷりだったり派手だったりしますよね。日用品と並べると浮いてしまう事もあります。
星燈社は「あたらしくて普通の和柄」に注目して、優しい柄の茶筒を作っていました。コンセプトは「日本の暮らしに馴染み、毎日眺めていたくなるもの」です。
だから私も手にしたときに、心が穏やかになったのだと思います。
以下画像は星燈社公式サイトからお借りしました。
茶筒も茶葉も日本製。
MADE IN JAPAN。海外の方への贈り物にも良いですね。
内蓋がついていて、しっかり密封できるのでこんな使い方も。
星燈社の図案がとにかく美しい
茶筒だけで感心してしまったんですが、詳しく眺めていたら他の図案がまた素晴らしかったのです!一部だけ抜粋してご紹介しますね。
全て手書きです。 以下画像は星燈社公式サイトからお借りしました。
日本の伝統色を使い、事実を少しだけ柔らかく曖昧にしているそうです。滲んだ色や柄がとても優しい。沢山ありますから是非ご覧になってみてくださいね。
星燈社オンラインショップ
公式サイトの中にオンラインショップもあります。茶筒も素敵なんですが、この美しい図案を使った商品が沢山ありましたよ。
以下はほんの一部です。
おこさま向けの小物もありましたよ。
コットンガーゼの「えりまき」
中でも個人的に気になるのが「えりまき」。コットンガーゼ綿100%でこれからの季節に良さそうです。洗濯していくうちに柔らかくなる素材。まだ風が冷たかったり、急に汗ばんだりする季節にぴったりですね。
そして、おこさまのえりまきに対する心遣いが優しい。
巻いた時に首が締まらない仕様になっています。沢山動いてもズルッと落ちることも防げそうです。さりげなく親子でお揃いにするのもいいですね。
星燈社の考え方
いいなと思ったのは「今までに存在しなかったことを売り文句にした斬新なデザイン商品よりも、そういった当たり前の日用品」をという考え方です。
星燈社は「日本の文化や精神性を、日常生活の中に取り入れてゆくきっかけを作る」ことを出発点にした、東京の雑貨メーカーです。
今までに存在しなかったことを売り文句にした斬新なデザイン商品よりも、そういった当たり前の日用品のほうが、時代を越えてずっと残り続けていくのだと信じています。
これまで「和」に興味のなかった方も、興味はあったけれど「和」への入り口がわからなかった方も星燈社の製品を通して、気軽に日本のものを楽しんでいただければ、何より嬉しく思います。
引用:株式会社星燈社より抜粋
そして、図案をリピートして使っている理由は「現れてはすぐ廃盤になって消えていくものでは、作り手、売り手、そして使い手もも皆、品物に愛着を持てない」とも書かれています。良いものを大事に長く使う姿勢が好き。
最後に
お茶漬け屋さんに行った時、さりげなく置いてあった茶筒に惹かれて調べたところ、「日本の暮らしに馴染み、毎日眺めていたくなるもの」というコンセプトで作られたものでした。柔らかな滲みやぼかしは日本ならではの表現ですよね。
すっかり心奪われてしまいました。
古くから伝わってきた日本の良さを、当たり前に取り入れるっていいですね。新しいものに目が行き簡単に手に入る時代ですが、こういう気持ちを忘れないようにしたいと思います。
良かったらぜひ公式サイトご覧になってくださいね。
▼公式サイト
▼ショウルームもあります。(最寄り駅は東京都にあるJR錦糸町)
▼全国の取り扱い店