中高年からはじめる趣味は、心から楽しい!と思える方が良いですよね。趣味の中には、作品を作る場合もあるかと思います。本当に自分が求めている作風なのか?と心が揺れる事がありました。
趣味は楽しく続けたい
40代前半ごろ。将来を考えて始めた趣味が続かなかったお話です。
私は植物が好きなので「押し花」を趣味にしていました。講師の資格を取っておき、将来家庭に入った時の糧にしようと思ったのです。
押し花はとても奥深いんですよ。押した植物たちを絵の具にして、絵画を描くような感じです。きちんと保管しておけば、違う季節に咲く植物を隣り合わせて楽しむことができます。あらゆる植物素材を使って個性を表現する、素晴らしい世界です。
▼自然の色を楽しむことも出来る
基礎を学んでいる間は個性を出せない
どの世界でも基礎が身についていなければ、自分の個性を存分に出すことが出来ませんね。最初は「基礎」なので構図に遊び心がありません。ところが、わがままな私は普通すぎる世界を作りたくなくなってしまいました。優等生すぎて面白くないのです。
少し自分のオリジナルを足してしまうと、先生に手直し頂く事になります。その結果「先生が良いと思った作品」になってしまいます。先生は良かれと思って基礎をキチンと指導してくださいますから、有難いんですよ。だけど・・・どこか納得しない。
個性を出すって難しいのです。
審査員の好みの作品作り
そんなあるとき、レッスン中に先生や生徒さんと一緒に、大きな展示会で「賞」を取った作品の本を見ていました。
生徒さん達は絶賛していましたが、私の見た限りどれも似ています。全体の2/3を和紙で空間を作って、葉を添えているようなものばかり。あんまり良いと思えませんでした。
なぜ似た作品なのかというと・・・どうやら審査員好みの作品ばかり並んでいたのです。肩書を得るために作られた作品が「賞」を取っている世界でした。押し方のテクニックや魅せ方の腕も賞をとるために必要ですよ。でも、作品としての「個性」はどうでしょうか。
個性を封印して、賞を取って注目をあびるか。遠回りしてでも自分の個性を貫くか。そんな事を考えた作品を作りたくなくなってしまったのです。
この先、どう楽しみたいのか
押花は世界に1つの作品を作る事が出来る、自由で楽しい世界です。季節を感じながら、草や土のにおいに触れたり発見もある。素晴らしい趣味ですよ。けっして避難しているわけではないので、誤解しないでくださいね。
私の場合は満足できなくなると思ったのです。サークルに属していたので、あまり気乗りしないテーマでの作品制作ノルマもありました。
サークルは場合によっては「個性」を封印する時も出てくるのです。時間に追われて制作することもあるでしょう。そんな作品が家に残ってしまいます。私には続かなそうに思いました。
中高年が趣味をはじめるときのポイントとして考えたとき・・・。
この先どうしたい?
心から楽しめそう?
ノルマがある場合、どう感じる?
モノが増えて行く趣味の場合、どうしていく?
それらは大事だなと思いました。人間関係もあるかもしれません。その趣味の先が、自分のプラスになるかどうかも大事だと思います。せっかくの時間ですから。
趣味は自分らしく、心から楽しみたいですね。
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