先日、ニトリで15センチ(6インチ)のスキレット鍋を2個購入しました。大人気で入手困難になった時期もありましたね。我が家もようやく使うことになりました。今回はシーズニングの様子をご紹介します。
スキレットは手入れ次第で一生使えるフライパン
スキレットとは鋳鉄製のフライパンのことです。手軽に使えるテフロン加工も助かるけれど、時にはじっくりと。鉄製フライパンで料理を味わいたくなってきたのです。
スキレットの良いところは・・・
- 保温性が高く冷めにくい
- 温度が均等に伝わる
- オーブンでも使用可能
- そのままテーブルへ置いて使える
- 蒸す・燻す・煮る・揚げるが出来る
といった感じ。この中で個人的に嬉しいのは「保温性」。食材に均等に熱が伝わるのも嬉しいです。調理方法が幅広いので、スキレット1つあれば色々な料理を作ることができますね。
重たいのが難点ですが、お手入れさえ間違わなければ一生モノ。今回はニトリの15センチ(6インチ)をシーズニングします。
フライパン全体に油を馴染ませて、油の膜をつくり錆びを防止する作業。調理とシーズニングを繰り返す行うことにより油が細部まで馴染み錆びにくくなっていきます。
ニトリのスキレット(ニトスキ)15センチ(6インチ)をシーズニング
比較
▲左:シーズニング前 右:シーズニング終了後
上画像の左側は何もしていない状態。右側はシーズニングが終わった状態。最後に油を塗っているので光っています。比較すると色の変化が良く分かりますね。
用意するもの
用意するもの
- 厚手の鍋つかみ(熱いスキレットを動かすため)
- トング
- ボロ布又はキッチンペーパー
- 粗めのスポンジ
- 塩分を含まない油(オリーブオイルでOK)
- クズ野菜
- 収納するための新聞紙
鍋つかみは無くても大丈夫です。直接スキレットを触れないので、皮の手袋やトングなどで工夫してみてください。
スポンジは少し粗目のタイプを。最後にクズ野菜を炒めるので、すこしザラザラしている面がある方が良いと思いますよ。
クズ野菜はネギの青い部分、タマネギの茶色の部分などでOK。(以下に画像あり)
新聞紙が無ければ、地方紙のチラシでも。錆防止に油や湿気を吸ってくれる紙で包みます。
シーズニング時間の流れ
工程を時間で表現すると・・・
- 5分:最初だけ洗剤で洗う→水分をふき取る
- 10分:白くなるまで焼く
- 10分:冷ます→油を塗って焼く
- 10分:冷ます→油を塗って焼く
- 10分:冷ます→油を塗って焼く
- 10分:冷ます→クズ野菜を炒める
- 15分:お湯で洗う→水分を完全に飛ばす→油を塗って保管
という感じ。これは我が家が行った工程の時間イメージです。火力や手際、スキレットの大きさによって違うと思います。きっちりこの通りではありませんが目安に。全部で1時間ちょっとかかりました。
シーズニングの方法は人によって色々ですが、共通しているのは、油を薄く乗せて馴染ませながら焼いていくこと。最後はしっかり水分飛ばし+油乗せです。クズ野菜を使わない人もいますよ。
では、もう少し詳しく以下にご紹介。
①洗剤で錆止めを落とす
最初は洗剤を使って洗います。洗剤が残らないように、お水ですすぎもしっかりと。これ以降は洗剤を使って洗いません。
②水分をしっかり拭き取る
水分が残っていると危ないので、しっかりと拭き上げます。柄の部分も忘れずに。
③全体に火にかけて白くなるまで焼く
最初は強火で全体が白くなるまで火にかけます。火が当たらない部分がなかなか色が変わらないので、トングで少しずつ動かしてまんべんなく白くしていきます。
チンチンに焼く!というイメージです。
④火を止めて数分冷ます
比較
左:シーズニング前。
右:シーズニング中。1度めの焼き直後で白くなっている。
全体が白くなったら火を止めて、5~6分冷まします。我が家は扇風機も使いました。
比較
左:シーズニング前。
右:シーズニング中。1度めの焼き直後で白くなっている。
⑤薄く油を塗って弱火で焼く
少し冷めたところで、いよいよ油を塗っていきます。使うのは塩分を含まない油です。オリーブオイルでも大丈夫ですよ。油は薄く。コーティングするイメージで塗っていきます。
上画像のように直接投入するとドバッと注がれてしまう事があります。油の加減が難しいな・・・という場合は、小皿に油を取って、キッチンペーパーを拭ってから塗ると良いですよ。
我が家はキッチンペーパーを使いました。
ペーパーは、擦ると細かいカスが出てしまいました。可能ならば綿の布が良いですね。熱いので、割り箸に包んで使うと良いと思います。塗ったら火をつけます。
最初はこんなに真っ黒!
煙が出るけど気にしないでそのまま焼きます。5分くらいで煙が変わり、乾いた感じになります。そうしたら④へ。
⑥3~4回④⑤を繰り返す
柄の部分や裏側も忘れずに油を塗って焼きます。「少し冷ます→油を薄く塗って焼く」を数回繰り返します。回数は人によります。火を止めて冷まさずに、弱火で10回くらい繰り返す人もいますよ。
我が家はこの後に料理する事になっていたので、3回で終わりにしました。すぐに使わない場合はもう少し回数多くした方が安心です。
2度目に油を塗った時のキッチンペーパー。もう黒くなりません。
油を多いと炎が上がります。注意!
⑦全体的に茶色っぽくなったら触れるくらいに冷ます
繰り返すと茶色になってきます。まんべんなく茶色になるまで繰り返し。上の画像はまだ中央が出来ていません。ずっと弱火で行った場合は、冷まさずに次の工程へ。
⑧油を入れてクズ野菜を中火で炒める
タマネギの皮、ネギの青いところ、大根の先っぽ、ニンジンの皮などのクズ野菜を用意。
油を足して、野菜炒めのように中火でクズ野菜を焼きます。側面や隅っこも使ってまんべんなく。焦げるまで焼きます。
このくらい焦げるまで。
これ以降は、使うたびに行う工程です。
⑨使ったスキレットを熱めのお湯で洗う
野菜を取り出したらすぐにお湯で洗います。洗剤は使いません。使ったらすぐに洗うことが大事。スキレットが熱くなっているので火傷に注意です。
使い込んでいれば、落ちにくい料理の時限定で洗剤を使っても錆びることはないようですね。使用回数が浅いうちは、すぐに洗わないと(翌日まで放置しておくなどすると)錆びることがあるそうです。
冷水をかけると、割れることがあるので危険です
⑩水分を捨てて火にかけ、完全に水分を飛ばす
スキレットに入っていた水を捨てます。もう一度火にかけて水分を飛ばしたら、次の工程へ。ここで水分を飛ばしておかないと錆の原因になります。
⑪少し冷めたら油を薄く塗る
水分が無くなったら、火を止めます。少し冷まして油を薄く塗って完成。
比較
左:シーズニング前。
右:シーズニング終了後。焼きを繰り返して深い色になっている。
柄の部分、裏側も薄く塗っておく。
⑫新聞紙に包んで保管
水分は錆のもと。湿気が入らないように、新聞紙で包みます。
シンプルにバターコーンを作ってみました
缶に入ったコーンをバターだけで炒め、食卓へ。
テフロン加工で炒めたコーンをお皿に盛ると、食卓につくころには冷めてしまいます。こうやってテーブルに置いて、小皿で取り分けながらアツアツを。スキレットは冷めにくいので嬉しいです。
たったこれだけのことなのに、食卓が華やぐんですよ。会話も弾みます。
食べ終わったらすぐに先ほどの工程の⑨以降(クズ野菜炒め以降)をして保管します。
スキレットは心を豊かにしてくれる魔法のフライパン
たった1つの缶詰なのに心豊かになるものですね。
スキレットは、心を豊かにしてくれる魔法のフライパン!と思いますよ。最初は15センチ(6インチ)なんて小さくて使うかな?と思っていたけれど、食卓でこうやって使うことを考えたら正解でした。
使い込むほどに油が染み込んで、良い状態になっていく。この後、アヒージョも作りましたよ。慣れたらもう少し深くて大きいタイプを購入したいと思います。