何でも「すいません」と付け足す店員さんの対応に不快感を感じる事があります。他の店員さんの対応も少し似ている様子。もしかしから、言葉や態度って伝わるのかなと思いました。
何でも「すいません」を付ける来る店員さん
よく立ち寄る定食屋さんがあります。接客中、ずーっと言葉の先頭に「すいません」が付く店員さんがいて、もやもやしています。
すいません、今お席をご用意いたします
すいません、こちらのメニューをどうぞ
すいません、ご注文を繰り返させていただきます
すいません、お熱いのでお気をつけくださいませ
すいません、1000円お預かりいたします
ここまで来るともう口癖だと思います。身振り手振りは腰が低くて穏やかなんですよ。勿体ないと思うのです。いくら丁寧な接客でも居心地が悪くなってしまうんですよね。
「ありがとうございます」に変える接客をしたら、お店も活気ずくと思うのですよ。ただし、乱用をせずに感謝の気持ちを伝えたいときに「ありがとう」を使う。
ご来店ありがとうございます、今お席をご用意いたします
こちらのメニューをどうぞ
ご注文を繰り返させていただきます
お熱いのでお気をつけくださいませ
ありがとうございます、1000円お預かりいたします
さっきと同じ言葉でも、全く受け方が違いますよね。言いだしそうになったら、ぐっと飲みこんで笑顔を作ってから話すと良いんじゃないでしょうか。接客教育をしている場合は、「すいませんの乱用」をしていないかもチェックして欲しいと思ったのでした。
すぐに謝ってしまう心理
これは会社でも見かける光景ですね。
何でもかんでも「すいません」「ごめんなさい」って言ってしまう癖。そういう私も気を抜くとつい「すいません」と言っている事があって、ハッとする事があります。
上司のイライラを静めさせるために、とっさに使ってしまったけれど、あれ・・・私謝るような事してないよねと冷静になったりします。
英語で言うのなら「excuse me」と「sorry」の使い分けが出来てないというところでしょうか。英語に詳しくないんだけども、そんなイメージでしょうか。
この言葉を使う心理としては、防御線をはっちゃってるんじゃないかなと思うのです。とりあえず使っておけば自分にダメージがないし、相手も静かになるだろうという、一種の「逃げ」ではないかと思います。
ありがとうと言える人
居酒屋さんで「喜んで~!」と感謝の言葉を大声で付け加える店ありますよね。そう叫ぶ店員さんの表情は明るくて、キビキビしています。そんな姿をみるのは気持ちがいいものです。
そんな感じで・・・すいませんと言うときは表情が暗いけど、ありがとうと感謝の言葉を言うときは笑顔ですよね。だから、何かの言葉の先頭にいつも「すいません」がついていると、その後の言葉も気持ちも全部暗いものになってしまう。
先ほどの店員さんの表情はやっぱり下向きでした。すいませんと言うときの表情になっちゃってるのです。これはその姿を見る側も暗くなります。
気が付かないうちに、謝ってばかりの下向きな生き方にしているのです。
「ありがとう」という感謝の言葉に変えれば、自分だけでなく、関わる周囲も心豊かになるんじゃないでしょうか。
「ありがとう」が口癖のおばあちゃん
姉の嫁ぎ先で、100歳のおばあちゃんを見舞ったとき驚いたことがあるんですよ。
ベッドの上で上半身起きていました。ほっぺた艶々ピンク色。アンパンマンみたいに福々しい感じで、手は何かお手玉か何かしているように空中で遊んでいて。ニコニコしながら何やら歌を歌っていたんですよ。
わたしは○○○(名前)です~♪
いつも○○ありがとねぇ~♪
きょうも楽しい○○ね~♪
ありがとね~♪
って、自作の歌詞とメロディーで幸せそうに。声は呟くようで小さいですが。ところどころに「ありがとねぇ」という言葉を散りばめていました。
たぶん、このおばあちゃんの口癖なんでしょう。その後バナナを丸ごと1本歯ぐきだけで、むしゃむしゃと食べ終えてまた歌いだす。
わたしは○○○(名前)です~♪
いつも○○ありがとねぇ~♪
きょうも美味しい○○ね~♪
ありがとね~♪
バナナを食べ終わってもニコニコしてます。もう頬っぺた光っちゃって、肌もきめ細かくて、私よりも健康なんじゃないかと思うくらい。100歳でバナナをひとりで掴んで、丸ごと1本食べきってしまうのも驚きますけども。
姉に聞いてみたら、いつもそんな感じ歌っているそうで、私のことはよく見えてないそうです。でも本人はとっても幸せそう。
その姿、その歌い方、とっても心がほっこりしたんですよね。「ありがとう」は感謝の言葉だけど、自分も周囲も幸せにするんだなぁと思った瞬間でした。
「ありがとう」と言うだけでプラスの空気に変わる
実は接客を受けて、嫌な気持ちになってしまう言葉がもう1つあるのです。
ポイントカードを持っているか聞かれて、持ってないと答えると「失礼いたしました」という言葉。あれがものすごく嫌なのです~!
だって私失礼なことなんてしてない。持ちたくないから持ってないだけなのに。
聞かれると、あぁまた「失礼いたしました」って言われるんだろうなぁと思う。笑顔で言われてもなぜか嫌な気持ちになってしまうんですよね。
さようでございますかとか、承知いたしましたとか、なんかこう別の言葉でいいと思うのです。
悪くないのに謝る、失礼じゃないのに失礼した等と言いそうになったら、感謝の言葉に置き換えればプラスの連鎖が起こるように思います。
「ありがとう」と言うだけでホントに良いことが起こるんですよ。これ、不思議なんですけどね。
私もうっかり、悪くないのに謝ってしまうことがあるので、この店員さんを通して気づかせてもらったのかもしれません。
言霊は大事に使いたいですね。